オーガナイズドセッション(OS)
オーガナイザが企画・講演依頼を行い編成されるセッションです.
OS01 宇宙ロボットシステム
オーガナイザ
- 安部祐一 氏 (大阪大学)
- 藤澤隆介 氏 (北九州市立大学)
概要
本OSでは、月や小惑星などの天体における探査や開発に関連するロボティクス技術を幅広く募集します。天体での作業や移動を担うロボットシステムの設計、運動制御、機能解析などについて議論します。本OSは、ムーンショットR&D開発目標3に関連します。
キーワード
- 宇宙ロボティクス
- 惑星探査
- 月面探査
- 月面基地建設
- 探査機
- モジュラーロボット
- 自己再生型AIロボット
OS02 無人機システムと運用例
オーガナイザ
- 三輪昌史 氏 (徳島大学)
概要
現在、我が国では5G通信の実装や無人航空機(UAV)の社会実装が着々と進められています。そこでは陸海空の無人機を用いたサービスや応用に資するシステムインテグレーションが重要となっています。本セッションでは、そうした各種無人機を用いた運用や商用に向けたサービスに関連する研究、実装、応用に関するセッションです。無人機システムを構成する制御・計測・通信といった技術や、実際の無人機運用に関する法規上の手続きなど、無人機システムとその運用に関連した事例を報告します。
キーワード
- UAV
- UGV
- UMV
- ROV
- UTM
- 航空調査
- 無人計測
- ドローン配送
OS03 生物規範ロボット
オーガナイザ
- 上村知也 氏 (名古屋工業大学)
- 田中基康 氏 (電気通信大学)
概要
生物は自然界で進化を続け,環境に適応してきました.進化によって獲得した生物の機能や巧みな振る舞いを模倣し,応用することを目指して,生物を規範としたロボットの研究が盛んにおこなわれています.本テーマセッションは,様々な生物を規範とするロボットの機構,制御,センシングやそれらを取り巻くシステムなど,幅広い分野からの講演を募集します.
キーワード
- 生物規範ロボット
- 生物模倣ロボット
- 筋骨格ロボット
- 視覚・聴覚センシング
- 脚型ロボット
- 索状ロボット
- 昆虫型ロボット
- 鳥型ロボット
- 魚型ロボット
OS04 Human-in-the-loop 制御の理論と応用
オーガナイザ
- 井上正樹 氏 (慶應義塾大学)
- 和佐泰明 氏 (早稲田大学)
概要
これまでシステム制御情報分野の理論・技術発展が駆動力となり,人を含む様々なシステムの自動化が進められてきた。自動化によりシステムが高度化されていく中で,計測・意思決定・制御において人の役割を完全に除外できないもしくはすべきでない場合があることも明らかになってきた。本OSはそのような場合,特に人を制御ループに含むHuman-in-the-loop制御システムを対象とする。そして,人の行動を支援・補償するなどして制御システム全体を望ましい状態に留めるための理論や技術について議論する。
キーワード
- Human-in-the-loopシステム
- Cyber-Physical Human Systems (CPHS)
- ヒューマンアシスト制御
- 人機械協調制御
- 安全化制御
- 運転支援
- 操作支援
- ヒューマンインターフェース
OS04 招待講演
制御バリア関数を用いた安全保障
講師
中村 文一 氏 (東京理科大学)
概要
制御システムの安全性は社会的に大きな課題である.近年,制御バリア関数を用いた安全保障が広く利用されるようになってきている.本講演では,種々の制御バリア関数の定義,システムの安全を保障するための数学的バックグラウンドを解説する.また,近年の研究動向や実機による検証事例について紹介する.
OS05 AIガバナンスとセキュリティ
オーガナイザ
- 小澤誠一 氏 (神戸大学)
- 井上広明 氏 (神戸大学)
概要
AIガバナンスは、AIシステムの設計、開発、運用において倫理的かつ安全な利用を確保する枠組みと取り組みであり、特に、その透明性、公平性、説明責任を担保して、バイアスや差別の排除、基本的人権の順守、プライバシー保護を行う上で重要な役割を果たす。一方、AIガバナンスの実現に重要となるのがAIセキュリティであり、AIシステムをサイバー攻撃やデータ漏洩から守り、その信頼性と機密性を担保する上で必要不可欠な技術である。本セッションでは、これからのシステム開発で当たり前になっていくAIの導入において、我々がどのようにシステム設計、開発、運用を行うべきかをAIガバナンスとセキュリティの観点から議論する。
キーワード
- AIガバナンス
- 信頼されるAI
- 透明性
- 公平性
- 説明可能性
- AIセキュリティ
- AIへの攻撃と防御
- プライバシー保護
OS05 招待講演
AIセキュリティへの暗号学的アプローチ
講師
大塚 玲 氏 (情報セキュリティ大学院大学)
概要
AI技術の劇的な進化と急速な社会への浸透により,AIの意思決定が生命・財産や産業に大きな影響を与えるものになっている。AIによる自律的な意思決定から人間が徐々に排除されていく中で、設計原理としてAIのセキュリティを考慮する必要性が高まっている。しかし現実には,AIに対する新しい攻撃が毎日のように発見されており,提案されたばかりの対策技術がほどなく無効化されるといったイタチごっこが繰り返されている.連鎖を断ち切り,設計原理としてのAIセキュリティを構築するためには,対症療法ではなく,根治療が可能な方法論でAIセキュリティを構築することが望まれる.本講演では,セキュリティの中核をなす暗号学の立場からAIセキュリティにアプローチするいくつかの先行的な研究結果の解説を通じて,AIセキュリティに対する暗号学的アプローチの可能性を論じたい.